横浜市のお客様調律と工房修理

■8月4日

長年お世話になっている横浜市港北区のお客様宅へ定期メンテナンスに伺いました。

このピアノは4年ほど前にハンマーアッセンブリー全交換、白鍵・鍵盤ブッシングクロス全貼り替えを行っています。

ハンマーフェルトは長年使いこむと消耗し弦溝が深くなるので、音色を整えるためにヤスリで削って整形するのですが、当然削りすぎるとどんどん小さくなってしまうので限界が来ます。

今回のお客様のピアノは製造から50年以上経過しているカワイのアップライトですので、今後も良い状態でお弾き頂くためにも4年ほど前に修理をさせて頂きました。

特にハンマーアッセンブリーを交換する修理は、部品代や作業料が他の修理に比べると高額となりますので、よほどピアノを弾く人(主に音大生やピアノの先生)でなければ作業することは少ないです。高額な修理をするならもっと音が良い新しいピアノに買い替えをされるパターンが多いかもしれません。

長年弾かれているピアノの場合、愛着があるという方も多くいらっしゃるので、基本的にはお客様のご希望にあわせた作業をしております。

 

今回メンテナンスではいつものように調律・内部清掃・全体の調整を見直しましたが、ピアノは全く問題なく良い音が出ていました!
この年代のピアノは材料が良いため、やはり音が良いです。

 

会社に戻ってからは工房で修理中の部品交換をしました。

センターピンという、人間で例えると関節にあたる部品です。

湿気などの影響によりここの動きが悪くなると、タッチが重くなり音が出なくなったり、鍵盤が押せなくなります。

 

1本1本部品を分解して適切なセンターピンに交換していきます。

かなり動きが悪かったので、交換をすることで物凄くスムーズになります!

 

今日は都内のコロナ感染者が5,000人を超えてしまったということで、こんな時は工房修理の作業を増やして何とか乗り越えようと思います。

メチャクチャ暑い日でしたが、今日も大変充実した1日でした!


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