■6月20日
このところ、センターピン交換という修理が多く入ってきます。
ほとんどが湿気の多い時期になると起こりやすいもので、ハンマーやその他ジャック・ウィッペンという部品の関節部分の動きが悪くなります。これによりタッチが重くなったり、音が出なくなることがあります。
今回の修理では、ハンマーの動きが非常に悪かったためにセンターピンを全て部品を交換しました。
ネジを緩めて部品を分解して交換しますが、なんだかプラモデルみたいですね。
非常に細かいですが、きちんと直してあげないとすぐにまた不具合が出てしまったりしますので、
慎重に作業します。応急的に油を差して対処することもありますが、一時的にしか効果がないですし、油種によってはベッタベタになって余計に動きが悪ってしまう恐れもあるので、部品交換が望ましいです。
部品交換と同時にアクションの清掃も行います。湿気てしまっているピアノは、たいていカビなどが見られます。
綺麗にカビを除去したら、レギュレーティングレールを外してスクリューの調整をしました。
錆びついてしまうとスクリューが回らなくなり、無理に回すとネジが折れてしまうことが多いので、
工房にあるうちに処置しておきました。
↑こうやってみると、面白い形していますよね。
さて、工房修理もしながら調律も回っています。
先日は鎌倉市の定期調律に伺いました。
ピアノは弊社で以前中古リニューアルピアノとして販売したヤマハのYUXというモデルになります。
個人的にアップライトピアノの中でも素晴らしい音色と感じます。
もちろん、出荷前に消耗部品を交換して調整を念入りに行いましたので、大変良い状態でお弾き頂いています。皆さんで弾いていらっしゃるそうで、良かったです！
中古ピアノでもまだまだ長く弾けるので、是非これからも沢山使って頂けたらと思います。
しばらくメンテナンスしていない・・・、これからピアノを使いたい！
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